30代男性の後悔しない働き方

組織にいると思考が幼児レベルまで退行する驚くべき理由

 

人類は大昔より群れをつくり狩猟をして生きてきました。そして、農耕の始まりが群れから村などの組織へと変化していきます。現代では会社という組織に属し生きていくために必要なお金を稼いでいます。人類は生きていくために「組織」に属してきた歴史があります。

しかし、生きていくために協力していくための組織が反社会的な行動を起こすことが多々あります。

 

組織の異常な妄想と狂気

私は12年間サラリーマンとして組織人で働いていました。
そして、様々な感情が交錯しながら必死に仕事をしていました。

過去、とても厳しい上司が多かったです。今思うと信じられないのですが、その上司からどうやったら認めてもらえるか必死に考えて仕事をしていました。仕事を依頼されれば喜んで引き受けましたし、1日でも早く仕事を完了させ報告出来るよう、夜遅くまで仕事をしていたことも多々あります。

会議の後の飲み会も、出席を断ると信頼関係に傷がつくと思い、よっぽどの事情がない限りは快く参加していました。普通なら次の日に大事なプレゼンや出張がある場合、飲み会には参加せず準備をするのですが、その頃は睡眠時間を削ってでも飲み会に参加していました。

また、細かいことでも上司へは徹底して「報・連・相」していました。些細なことでも上司から「聞いていない」と叱られることがとても嫌だったので、恋人以上にマメに上司へ報告しました。「念のため」という枕詞を使いすぎて今でも口ぐせになってしまっているほどです。

サラリーマンとして組織に属している時代、常に上司の一挙手一投足を伺いながら仕事をしていました。今から思うと異常な生活だったと思います。夜23時頃に上司から電話がかかり「今からすぐ来い!」と怒気交じりの飲みの誘いがあっても「はい!」とすぐに駆け付けました。「何かやらかしたのかも!」と冷や汗をかきながら居酒屋へ駆けつけると上司が酔いつぶれて寝てしまっているということも何度かありました。

組織という集団に属していると「異常」だということに全く気付かないんですね。最近では過去の「異常事態」は妻との笑い話になっています。

「人が集団になると正常な判断が出来なくなる」のは中世ヨーロッパの時も同じ

 

「それが例えどんな個人から成り立っていようが—-彼らの生活様式、職業、性格、または知的水準が似通っていようがいまいが関わらず—–、彼らが群集に変化したという事実を彼らをしてある種の集団心理を創出せしめ、群集を構成する個々人の持つ感覚、思考、行動とは全く異なったものにしてしまうのである。」

引用:チャールズ・マッケイ著書「大衆の異常な妄想と群集の狂気」

人々は群集に参加すると別人のようになる。より衝動的になりやすい。自分の頭で考えるよりも感情に反応しやすくなる。グループに所属すると、個人は自分でものを考える能力が低下するということをこの著書では述べている。

戦闘における個々人の能力の発揮具体は、その兵士と上官の人間関係をみればかなり正確に予測可能である、と書いている。自分の上官を信じ切っている兵士は文字通り死ぬまで上官の命令に服従する。

引用:セオドア・アドルノ著書「アメリカの兵隊」

集団はそのリーダーへの忠誠心によってひとつにまとまっていると説明しています。私たちの集団の指導者に対する感情は、自分の父親に対する幼児期の感情に由来しています。つまり、それは信頼、畏怖、恐怖、認めてもらいたいという欲求、そして潜在的な反抗心の混ざり合ったものなのです。集団に加わるとき、集団にかかわる問題に関する私たちの思考は幼児のレベルにまで退行してしまうのです。

引用:ジーグムント・フロイト

むかしより、個人が組織に所属した際の「異常な妄想と狂気」について問題視されていたのがわかります。とくに「ジーグムント・フロイト」が述べた言葉が印象的です。

「集団にかかわる問題に関する私たちの思考は幼児のレベルにまで退行してしまうのです。」

引用:ジーグムント・フロイト

我々は、知らない内に所属している組織のリーダーが父親に対する感情の由来となっているのです。怒られたくない、認められたいという気持ちで接する点では同じということなのです。当然、個人として独立した思考を持つことが難しいということはお分かりいただけると思います。

なぜ人は組織や集団に所属したいのか

大昔から人間は安全を求めて集団をつくってきていました。狩猟をしている際、大型の狂暴な動物の場合は一人よりも集団の方が命を落とす可能性が少ないのです。集団をつくることで生存確率を高めているのです。集団に属さずに生存可能性が少なければ子孫繁栄にも大きな影響がでてきます。このように集団へ帰属するという傾向が人間に深く染みついていったのです。

我々は自由に考え行動し生きていくことが出来る権利、そして行動を縛ることのない憲法や法律があります。IT技術やテクノロジーは更なる人間の「自由」の限界を広げてくれています。しかし、依然として私たちは集団に帰属したいという原始的な衝動をとどめているのです。安全のために帰属し強力な指導者によって導かれたいのです。

したがって、我々のDNAには「不確実な状況」であればあるほど、組織への帰属と強力なリーダーを欲するようプログラミングされているのです。

ストレス状況下では、あなたの人間としての本能が自分の独立を放棄するように仕向けるのです。

引用:アレキサンダー・エルダー著書「投資苑」

組織人でありながら個人の思考を放棄させない3つの方法

ジーグムント・フロイトも述べていましたが、私たちの集団の指導者に対する感情は、自分の父親に対する幼児期の感情に由来しています。これは我々が太古の昔より生きてきた衝動なのです。そう簡単にはコントロールすることは出来ません。しかし、その衝動から脱出する方法があるのです。一つ人間の衝動に関する有名な神話があります。

「サイレンはギリシャ神話に出てくる怪物で、その歌声があまりに美しいため、そこを通る船の船乗りたちが甲板から海に飛び込んで溺死してしまうという話。オデッセイはそれでもサイレンの歌う唄を聞きたかったので、部下に命じて自分をマストに縛りつけてもらい、部下たちの耳にはロウを詰めて聞こえないようにしました。オデッセイはこうしてサイレンの歌声を聞くことが出来ましたが、縛られていて、水に飛び込むことが出来なかったために、一命を取り留めたというのです。」

引用:ギリシャ神話「サイレン」

要するに、人間の衝動から身を守るためにはオデッセイのように「衝動が発生しても動くことが出来ない計画やルール」が必要なのです。オデッセイは「マストに自らを縛らせる」という見事な状況を作りだしました。オデッセイが人間の衝動について深い理解があったから出来たことです。一方、サラリーマンとして組織に属している場合、集団に属する衝動に対してどのように身を守ればよいのでしょうか。

以下3つの方法は、私がサラリーマンを13年間続け考え実践してきた3つの方法です。私はこの3つの方法で自らを律することが出来ました。この手段を使わなければ、私は今でも「集団の異常な妄想と狂気」の中で仕事をしていたことでしょう。

1、副業で収益をあげる

一番強力なので「副業」です。自らが会社以外で稼ぐ手段があるということだけでも、会社に対する「依存度」が低くなります。一番最悪な考えなのが「この会社をクビになったら生きていけない」という思考に陥ることです。

さらに「副業」することにより”自分で自由に使うことが出来るお金を得ることができる”のです。副業に関連する自己投資、スキルアップのためのオンラインセミナー、混雑していない高級レストランでのランチ、サロンのオフ会参加などにも使うことができます。

実際、私は副業で稼いだお金で他の部署の同僚や、異業種の友人達と飲みに行っていました。もしお金がなければ上司と飲みにいくことぐらいしかできなかったと思います。課長代理だった私には部下が大勢いました。しかし、部下とはあまり飲みに行かなかったです。私は見栄っ張りなので奢らないと気が済まなかったからです。一度部下たちと飲み行けば数万円単位で福沢諭吉様が飛んでいってしまいます。

まあ色々メリットはありますが、会社への依存度の低下、自己投資という2つの大きなメリットがあげられます。もしかしたら、副業が本業になるぐらい稼ぐことが出来るようになるかもしれませんね。

2、定時後及び土日の予定をすべて組む

この予定を入れる作戦も有力な方法です。私は必ず日々終業時間後の予定を組んでいました。

月曜日:18:00~ 幼稚園の迎え
火曜日:18:30~ 市営プールでスイミング
水曜日:18:30~ オンラインセミナー
木曜日:19:00~ 友人と飲み会
木曜日:18:00~ 幼稚園の迎え
金曜日:18:30~ 料理当番
土曜日:終日 動物園
日曜日:終日 お祭り・イベント参加

とにかく、googleのスケジュールにすべて入力しておくのです。そして、たまーに上司や同僚にスケジュールを見せるのです。雑談しながらさりげなく。「小川は終業後は忙しい」という先入観を徹底的に植え付けるのです。この方法をしてからは飲みの誘いや就業時間間際の仕事の依頼は激減しました。

3、上司から誘われた飲み会に参加しない

会社の飲み会というのは、上司が業務中に部下へ話すことが出来ないことを話すために設定されているのだと思います。それは、プライドなのか恥ずかしいからなのかよくわかりませんが。会話の量も「上司9:部下1」ぐらいでしょう。とにかく消耗戦です。ある期間断り続けていれば上司も誘わないようになります。そして、一部の部下だけを誘うようになります。しかし、その一部の部下(自分にとっては同僚)を同情してはいけません。毅然とした態度で飲み会を断りましょう。

会社が公式に開催する歓送迎会等には積極的に参加しましょう。しかし、2次会は要注意です。幹部がいなくなる2次会以降は、上司の不満が爆発しますので要注意。

さいごに:個人の思考力を最大限に発揮させないとこれからの時代生きていけない。

中世ヨーロッパの時代から「集団の異常な妄想と狂気」に問題視されてきました。「1634年オランダ・チューリップマニア」を知っていますか。

チューリップ狂気はマーケットでチューリップの球根が高騰したことに始まりました。長期にわたる上昇相場は、裕福なオランダ人にこれからのチューリップの値段もずっと上昇し続けるだろうと確信させるに至ったのです。多くの人々が自分の仕事を放り投げて、チューリップの栽培事に乗り出し、それらをトレードし、あるいはチューリップのブローカーになったのでした。銀行はチューリップを抵当物件として受け入れ、投資家は借りたカネをチューリップにつぎ込んでカネ儲けをしました。しかし、とうとう最後にはこの熱狂もパニック的な売りの波の中に崩壊していったのです。

引用:アレキサンダー・エルダー著書「投資苑」

このチューリップ・マニアは多くの教訓を残してくれています。どれだけ賢い人でも、一度群集の中に入り込んでしまえば破産するかもしれないのに、チューリップのトレードをしてしまうのです。

これからありとあらゆる分野で「超」変化するスピードが早くなっていきます。本当に賢い人は「群集」には入りません。群集に入ると個人の思考が機能しないことを知っているからです。対岸から群集を眺め、おいしいところだけ群集と同じ流れに乗り、絶妙なところで群集から離れるのです。群集はそんなこと出来ません。すでに感情に左右されてしまっているので。

この記事をご覧になっている皆さん、1日でも早く自らの思考を取り戻しましょう。集団の中で時間と能力を消耗している場合じゃないですよ。

 

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