活力みなぎる身体づくりの方法

 
 

多くのひとに知られていない「疲労の真犯人」

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仕事が忙しくなかなか疲れがとれないという方が多いのではないでしょうか。私もデスクワークが続くと肉体疲労を強く感じ短い休養をとることがよくあります。

激しい運動や長い時間ちから仕事を続くとつよい疲労感がたまります。しかし、体を動かさないデスクワークでの疲労とどうちがうのでしょうか。

実は、従来からいわれていた疲労物質(乳酸等)の体にあたえるメカニズムはいまだ科学的に解明されていないのです。

しかし、最新の研究で従来とはことなる「メカニズムによる疲労の原因」が解明されつつあるのです。

最新の研究により「疲労の原因」が解明されつつある

大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授・東京疲労・睡眠クリニック院長・梶本修身氏がリーダーで行われた産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」のプロジェクトにおいて研究がすすめられた発表文書をもとに分かりやすく記事にしていきたいと思います。

まず梶本氏が率いるプロジェクトでは、何が疲労の原因であるかをつきとめることからスタートされました。

現在、「乳酸」が疲労の原因ではないということは様々研究の結果わかっていることなのです。登山や普段運動をしていない人が全力疾走をしたときぐらい激しい運動をしないと、筋肉を疲労させるぐらいの乳酸は出ないのです。

1日中歩いたり、デスクワークをしたときの疲労は「乳酸が原因」ではないのです。

「栄養不足」により生じる栄養・エネルギー不足による疲労についても、研究の結果いまの日本では「ほぼ無関係」であることがわかっているのです。むしろ食べすぎなぐらいです。

 

疲労は「脳の神経」が疲れを感じている

体の筋肉をつかった重労働でも筋肉を使わないデスクワークでも「疲れる」ということは、筋肉が疲れているから「疲れる」と感じるわけではないのです。

梶本修身氏の研究結果で、ひとは「体が疲れている」と感じるとき、脳のある一部分が疲労しているということがわかりました。

脳の深いところにある「視床下部、前帯状皮質」という部分が疲労を起こすと、ひとの体は「疲労感」を感じます。

ちなみにこの「視床下部、前帯状皮質」は、人間の体で自律神経と呼ばれる機能をつかさどっている重要な神経です。

ということは、「視床下部、前帯状皮質」が疲労を感じると、ただ疲れを感じるだけでなく、これら生きているうえで重要なはたらきに影響を及ぼしてしまうということなのです。

 

脳の神経を疲れさせている原因物質

それは「活性酸素」です。活性酸素は強力な作用でウィルスを攻撃します。バランスのとれた量の活性酸素であれば、体を正常に保ってくれる役割をはたしてくれます。

しかし、その活性酸素の量が多すぎると、ウィルスだけではなくひとの体の正常な細胞まで破壊してしまうのです。

したがって、増えすぎた活性酸素を処理できなくなると、脳の「視床下部、前帯状皮質」を疲労させてしまい、ひとが「疲労」と感じてしまうのです。

では活性酸素がちょくせつ脳の「視床下部、前帯状皮質」を攻撃して疲れさせるのでしょうか。実は少しややこしいメカニズムになっています。

わかりやすく図を使って説明をしていきますね。

 

疲労の原因物質は「FF」

「FF-ファティーグファクター」が疲労の原因です。この「ファティーグファクター」って聞いたことありますか?

そのFFが脳の「視床下部、前帯状皮質」に疲労の信号をおくるのです。したがって、FFが脳に信号を送らなければ、ひとは「疲労感」を感じないということです。

では、そのFFの信号がおくられないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

 

FFを処理してくれる物質が「FR」

疲労因子となる「FF」を除去してくれる素晴らしい物質。それがFR(ファティーグ・リカバー・ファクター)です。

FRは、常にFFを処理してくれているのです。処理のしかたは「中和」です。したがって、増えすぎたFFはFRが頑張って中和してくれるのです。

しかし、FRの中和がおいつかないほど「FF」が大量に発生すると、脳へ疲労のシグナルを送ってしまうのです。

このように、FFとFRのバランスが保たれていれば問題ないのですが、FFが優勢となると脳は疲労感を感じてしまうのです。

疲労というのは、このような仕組みになっているので、まったく体を動かしていないデスクワークだけなのに「疲労感」を感じるのです。

 

慢性的な疲労を軽減させる2つの方法

ここからは、すでに活性酸素が大量に発生し、「FF」による疲労感が出ている場合、どのようにすれば回復できるかをご紹介していきます。

ただし、あくまで対処療法ですので、根本的に活性酸素が大量に発生する状況を改善することが大事です。合わせて取り組んでみてください。

 

1つ目の方法「適度な運動」

「適度な運動」は、FFを中和し「脳」の疲労を回復してくれる「FR」を増やすことができます。FRはFFが発生すると現れる物質なのです。

したがって、活性酸素が大量に発生しない適度に軽い運動をします。そうすると、FRもそれに反応し現れます。そして、次に大事なことは「運動のあとは休む」ということです。

あまりにきついと感じる運動をすると、FFの方が強くなってしまうので、気持ちいいと感じる程度の運動にしましょう。ジョギングなら20分ぐらいが目安だと思います。

 

2つ目の方法「抗酸化作用のある食品を食べる」

「抗酸化」というのは、「酸化させない」ということです。簡単にいえば「活性酸素」というのは、正常な細胞を破壊させてしまいます。その結果、脳に疲労シグナルをおくるFFが生まれるという仕組みになっています。

梶本修身氏は、研究において「抗酸化作用」があるとされている主な23種類の食品をしらべました。抗酸化力だけでいえば「カテキン・ポリフェノール」が飛びぬけています。しかし、重要なことは「臓器等の細胞内で活性酸素を分解できるか」ということなのです。ようするに「今」細胞を傷つけている活性酸素を「すぐに」分解できるかどうかなのです。

この問題をクリアした物質が23種類の中から1つだけあったのです。それが「イミダペプチド」です。ペプチドというのは「アミノ酸」が決まった順番でむすびついた分子のことをいいます。イミダペプチドの効果を図で簡単に紹介します。

 

ただ抗酸化力がある物質はたくさんあります。しかし、イミダペプチドは細胞にとどいてから活性酸素を分解してくれるのです。ここもちょっと難しいところなので、下の図でわかりやすく説明を致します。

このイミダペプチドは、血液中で一度アミノ酸に分解し、細胞内でまたむすびつくという性質があります。したがって、血液中の活性酸素の分解には使われず、細胞で悪さをしている活性酸素めがけて分解攻撃をしてくれる心強い味方なのです。

そのイミダペプチドを多く含んでいる食品が「マグロ、カツオ、鳥類の胸肉」なのです。したがって、疲労を感じている時にこれらの食品を食べると疲労回復につながります。しかし、毎日マグロやカツオ、胸肉ばかり食べてられないですよね。しかも効果を出すためには200g以上を食べる必要があります。

 

活性酸素の量を減らすおすすめの食品

イミダペプチドをなかなか取れないという方は、そもそも体に存在する活性酸素の全体量を減らすために「抗酸化の食べ物」をとるようにしましょう。抗酸化の食品は皆さんもご存知の方が多いと思います。

そのほかにも、色が鮮やかな食物に入っているβ-カロテンやぶどうに入っているポリフェノールなどがあげられます。

また、食品をよく噛むことで唾液にふくまれる酵素が分泌されます。この酵素が細胞を活性酸素からまもってくれます。食品だけではなく、ひとが睡眠中はFFの働きがにぶるのです。したがって睡眠はとても大切です。疲れを感じているかたはこれらの方法をぜひ試してみてください。

 

さいごに

今回は疲労のメカニズムと解消方法を紹介しました。しかし、解消することも大事ですが、それよりも大事なことがあります。それは「疲れを感じたら休む」ということです。FFが脳に疲労のシグナルを送るのは「悪いこと」だけではないのです。

FFは、体が危険な状態になっているということを脳に送ってくれているのです。したがって、FRを増やしFFを中和することも大切ですが、普段の生活において無理をして活性酸素が増えていないかをぜひ見直してほしいと思います。

現在、ブラック企業による長時間労働が問題になっています。あれだけ働いても疲れないのか普通心配になりますよね。実は必死に働いているひとは「疲労シグナル」が通用しなくなっているのです。このメカニズムについてもまた別の機会に触れたいと思います。

とにかく、疲労を感じるということは「活性酸素による細胞破壊」が起きていると思ってください。疲労を放置してしまうと体に大きなダメージを与え続けてしまいます。ぜひ「ぜひFF君」と仲良くし疲労と上手に付き合っていただけたらと思います。

 

参考文献:解明されてきた 現代における「疲れ」の原因
大阪市立大学医学部疲労医学講座特任教授(現任) 梶本修身氏

 

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横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「高知らしさ」をライフワークにし、多くの「高知らしさ」を残すのが目標。高知市のウェブジャーナル「高知。おまちRASHISA」編集長。代表小川みのるのプロフィールはこちら

 





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