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元ジムのインストラクター兼カウンセリングを行っていた小川みのるです。過去10年で1500名以上のジム入会希望者へカウンセリングを行ってきました。その経験をふまえ、皆さんに活力あふれる体作りに必要な知識や方法をお伝えしていきたいと思います。
今回のキーワードは「エネルギー」です。皆さんは自分の体のなかでエネルギーがどのように作り出されているかご存知でしょうか。おそらく「カロリーが消費されて熱が生み出られる」「ミトコンドリアでエネルギーが作られる」ということはご存知ではないでしょうか。
わたしが1500名以上にカウンセリングをして気づいたことは、ほとんどの人が体の中でエネルギーが生み出される仕組みについて知らないということでした。知っている人は1%にも満たないんじゃないでしょうかね。
まあ知らなくても生きていけるんですが、知っているとすごいことが起きるんです。それは爆発的なエネルギーを生み出すメカニズムの効果をさらに高めようということなのです。
このメカニズムを上手に使うと、疲労回復や脂肪燃焼の効果が期待できます。ほとんどのひとが知らないことです。ちょっと難しいメカニズムですが、ぜひ実践して活力あふれる体を作ってください。
目次
爆発的なエネルギーを生む「クエン酸回路」のメカニズム
ひとがエネルギーを生み出す仕組みを「クエン酸回路」と言います。「TCA回路」とも言います。簡単にいうと食事でとった栄養分が化学変化をへてエネルギーになるという仕組みです。
この仕組みはとにかく複雑です。その回路の図を見ただけで「勉強するのやーめたー!」ってなるぐらい嫌になります。試しにその回路の図を掲載しますのでまず見てみてください。
資料引用:ウィキペディアより-クエン酸回路–
これが「クエン酸回路」です。なぜ「クエン酸回路」と言われるかというと、クエン酸回路の速度を調節する第一段階に「クエン酸シンターゼ」があるからです。「なんのこっちゃ??」という感じですよね(笑)
超簡単にいうと、この「エネルギーを生みだす回路」の回転が早ければエネルギーをうみだす量が大きくなるということなのです。
クエン酸回路は私たちの日常生活をどうやって良くしてくれるの?
なるべく専門用語なしで説明するよう心掛けます。要するに食事で摂取した栄養をどのようにエネルギーにしているかということです。様々なサイトでこのクエン酸回路についての記事があります。
どの記事も「クエン酸回路」について細かく学術的なはなしをしているのですが、読んでいるひとからすれば「で!?」となると思います。メカニズムを知ったところで、専門職ではない私たちは「じゃあどうすればいいの?」という状況になってしまいます。
では「クエン酸回路」をどうやって「普段の日常生活に生かすか」ということを書いていきたいと思います。
ちょっと簡単に書きすぎたんですが、要するに化学反応でエネルギーをつくっているんです。その化学反応でつくられるエネルギーをつかい私たちは生きているのです。
ちなみに化学反応の速度がはやくなりエネルギーがたくさん作られる状態になると、私たちにはどんなメリットがあるのでしょうか。メリットを以下にまとめてみました。
基本効果 |
・血液の浄化 ・自然治癒力の増が期待 |
病気に対する効果 |
・白血球の活性化(免疫の強化) ・ウイルス性疾患(風邪、肝炎)、癌細胞掃除 ・体液アルカリ性化 ・腎臓、循環器系(血液、リンパ管、心臓、血圧)、肝臓 ・精神と体が相互に関係する症状の改善 ・眼精疲労、肩こり、関節痛、冷え性、頭痛 等 ・精神の安定が図りやすくなる ・病後の回復力を高める |
疲労回復効果 |
・乳酸の増大が体液(血液)を酸性にする可能性 ・酸性の血液が疲労を引き起こす ・血圧の低下、内臓機能低下、腸内の酸化 ・酸性物質乳酸の減少によって血液が中性、アルカリ性になって、疲労が回復する |
スポーツに対する効果 |
・代謝機能の活性化による体質の維持 ・過剰緊張の緩和による精神の健全化 ・血液乳酸量低下による内臓機能低下の防止 ・クエン酸とビタミン群の相乗効果によるエネルギー量の増大 |
これだけ多くの効果が見込めるのは、エネルギーを生み出すことは人としての基本だからなのです。ということは、エネルギーがうまく作り出すことができない場合、これだけの体の不調が生じてしまう可能性があるのです。
クエン酸サイクルのスピードを速くする方法
クエン酸サイクルのスピードをはやめるためには、意識して摂取する必要のある栄養があります。それがビタミンB群です。
先ほども図でお話しましたが、クエン酸サイクルのスピードをはやめるのに必要なのは、化学反応を加速させるための化学者を元気にさせるということです。化学者というのはクエン酸サイクルをになう酵素のことです。
酵素の働きにより、色々な化学反応が生じ、最終的にエネルギーが生まれます。ということは酵素の働きを活発にしてあげれば良いのです。その酵素の働きを活発にしてくれるのが「ビタミンB群」なのです。
ビタミンB1(チアミン) |
炭水化物代謝における補酵素 |
豚肉、たらこ、ドライイースト、牛肉(はつ)、あおのり、大豆、だいこんぬか漬、昆布、グリンピース、きな粉、鶏肉(レバー)、粒入りマスタード、焼きのり、うなぎ、かぶのぬか漬(葉) |
ビタミンB2(リボフラビン) |
炭水化物・たんぱく質・脂質代謝における補酵素 |
魚介類、ウナギ蒲焼、ドジョウ、真カレイ、サンマ、ブリ、豚レバー、牛レバー、鶏レバー、鶏卵、豚肩ロース、アボガド、モロヘイヤ、菜の花、クレソン、牛乳、ヨーグルト、納豆、大豆、緑豆 |
ビタミンB6(ピリドキシン) |
たんぱく質代謝における補酵素 |
サンマ、カツオ、メジマグロ、真アジ、ブリ、ヒラメ、牛レバー、牛ヒレ、鶏レバー、牛もも、鶏ささみ、赤ピーマン、黄ピーマン、さつまいも、ニンニク、バナナ、夏みかん、柿、くるみ |
これらビタミンB群に加え、ビタミンCもクエン酸サイクルのスピードをはやくしてくれる栄養素です。ビタミンCは何に多く含まれているかはお分かりの方が多いと思います。
クエン酸サイクルにクエン酸の摂取は必要?
「クエン酸を摂取すると良い」という記事はけっこう多いのですが、決定的な化学的な根拠が記されていない場合が多いです。わたしは「クエン酸」をあえて摂取する必要はないと思います。
なぜなら、クエン酸は体のなかで合成することができるからです。合成できるものをあえてお金をかけて摂取するのは大変だと思います。なので、あくまで化学反応を早くするためにビタミンB群、ビタミンCを摂取するのが良いと思います。
さいごに:活力あふれるライフスタイルをおくるために
ここまでクエン酸回路のサイクルをはやくするために必要な栄養についてはなしてきました。しかし、その栄養素が必要だからといって「うなぎ、レバー、青汁、ヘーゼルナッツ」など、ふだん日常的に食べないようなものを毎日食べることができるのでしょうか。
わたしはこれらの食品を「必要だけど意識して摂取しないでよい」と思います。毎日お金をかけてまですることではないと思います。
しかし、日常的にビタミンB群、Cを意識せずに摂取することができるものがあるのです。それが「お味噌汁」です。お味噌汁のみそは「大豆」です。その中に豚肉を入れれば豚汁です。豚汁にすれば「ビタミンB群」はほぼ摂取ができます。
また、キャベツやじゃがいも、たまねぎを入れればビタミンCも摂取できます。とにかく日常的に無理をせずに食べつづけることが大事だとおもいます。
ぜひ無理せず日々実践できる範囲ではじめてみてください。
わたしが提案する理想のライフスタイルは、毎日残業がつづき、帰宅が21時頃になっても、友人、恋人、妻(子供がいると難しいですが、、、)と、食事に出かけることができる生活です。それには活力あふれる体づくりが必要になってきます。
ぜひあなたの大事なひとと素敵なライフスタイルを送ることができることを願っています。
参考文献:NSCA決定版「ストレングストレーニング&コンディショニング」。著者:Thomas R.Baechle
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横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「高知らしさ」をライフワークにし、多くの「高知らしさ」を残すのが目標。高知市のウェブジャーナル「高知。おまちRASHISA」編集長。代表小川みのるのプロフィールはこちら