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日本に住んでいると、毎日のように「ダイエット」という広告や宣伝を見るとおもいます。テレビのCMや新聞の折込広告などが多いとおもいます。とくに女性の方がダイエットに興味があり、チャレンジした方がとても多いのが現状です。
「えっ、あんなに細いのに、なぜダイエットしているの?」って不思議に思います。でも、本人は「ダイエットしなくっちゃ」と思っており、周りの人が不思議に思っていることなどお構いなしです。
なぜ、日本はこんなにもダイエットが「ブーム」を通り越し「根付いてしまった」のでしょうか。
目次
日本の社会が異常なほど「ダイエット」を駆り立てる「2つの罠」
わたしは元大手スポーツクラブで、インストラクター兼フロントスタッフとして10年働いていました。延べで1500人程のお客様に対してダイエットなどについてのカウンセリングをしました。
ジムに入会をされる方は、圧倒的に20~30代女性の割合が一番多いのです。わたしは当時、20~30代の女性層を中心にカウンセリングをおこなっていました。そのカウンセリングのおかげで、なぜこれほどまでに「20~30代女性がダイエットで痩せることに執念を燃やすのか」を知ることができました。
罠①「芸能人やモデルのウェストや太ももが理想像」
まず、最初の「ダイエットの罠」についてお話します。
スポーツクラブには「INBODY-インボディ」という生成分測定器があります。これは、身体の中を測定し数値で表してくれるものです。筋肉量や脂肪量、基礎代謝などが分かります。わたしはダイエットの相談をうける際は必ず測定してもらいました。
若い女性だと「恥ずかしいから」と消極的な方が多いのですが、なんとか説得して測定してもらっていましたね。本当に嫌そうな場合は女性スタッフに担当を代わりました(笑)
測定結果の一例ですが、このようなデータを取得することができます。そして、この測定表をもとにお客様とカウンセリングをおこなうのです。わたしはこの測定表があれば、相談相手の方に「ダイエットが必要かどうか」、「その方にとって何が大事か」が一目で分かります。
私はカウンセリングの際、必ず決めていたことがあります。それは「嘘をつかない」ということです。ダイエット希望者の測定表を見て、ダイエットの必要性がなければ「必要ない」と伝えるようにしていました。
ダイエットしたい方にとって、トレーナーに「ダイエットの必要はありませんよ」と言われると、お客様は「なんで?」と少しムッとした表情になる方もいらっしゃいます。しかし、ここがとても重要なところです。カウンセリングの際必ずお聞きしていたことがあります。それは「なぜ身体の数値が標準なのにも関わらずダイエットを希望されるのですか」ということです。
初対面のひとにここまで聞かれたら誰でも「なんだコイツ」と思いますよね。わたしはこういう突っ込んだ質問をしても答えてくれる極意を長年の経験で培いました。この方法はまた別の機会のご紹介しますね。
このように突っ込んだ質問をすると決まってでてくる答えがあります。それが「お腹の脂肪がヤバイ、、、」「太ももの脂肪がヤバイ」などなど。部分的なコンプレックスを持っているということでした。
まあ、本音は「じゃあ見せてください」と言いたいところですが、「そうですよね。気になるところですよね。」とサラっと流すことにしています。
しかし、私はここで引き下がりません。他の従業員もビクビクしてしまう程、初対面の若い女性にもグイグイ攻めます。満面の笑みで「失礼ですが、私にはそのようには思えないのですが、なぜそうお考えになるか差支えなければ教えていただけますか?」と、超低空飛行で質問します。そうするとほぼ100%近い確率で答えてくれます。
そして、この20~30代女性の方々が心に秘めていた答えとは、「テレビや雑誌の芸能人やモデルのようなウェストや太ももになりたい」ということだったのです。
女性モデルを理想像にするのは危険!!
わたしも「モデルのようなウェストになりたい」と思う気持ちが良くわかります。あらためて女性誌を見てみると、「膝と同じぐらいの太さの太もも」、「一切脂肪がベルトにのっかっていないウェスト周り」が物語っていました。
また、そのような体型のモデルたちは「究極的」に苦労をして維持している奇跡の体系なのです。その体型を維持するために想像を絶する努力をしています。そうでなければ、あのウェストや太ももをつくりだすことはできません。
しかも、メッチャお金をかけていると思います。わたしが知っているモデルの方は、一般人が行くジムの5倍近くかかるところにいっています。1時間1万円近く支払い有名なトレーナーを独り占めにするパーソナルトレーニングも利用しています。
芸能人やプロのアスリートが集うことで有名なジム「TOTAL Workout」
ぜひ、芸能人(モデル含む)がどうやってプロポーションを維持しているかご覧ください。おそらくこの動画を見ても「あの体型が欲しい」と思う人は少ないでしょう。したがって、わたしの知る限り「モデル」を目指すというのは、並大抵な努力では成しえないのです。
罠②「メディアの煽り」
もう一つモデルと並ぶ「ダイエットの罠」を紹介します。それが「メディア」です。
過去、メディアで取り上げられた話題の方法としては、「深田恭子の白湯ダイエット」や「石原さとみのグリーンスムージーダイエット」ですね。メディアの記事等をみると「お湯だけ飲む」、「グリーンスムージーだけ飲む」という勘違いしがちなタイトルにするため、「本当のお湯だけ飲めば代謝が上がる!」と信じてしまう人もいると思います。とても危険なダイエットになってしまいますね。
メディアや企業、ダイエット食品を扱うブロガーさんは、商品を販売するため「消費者にダイエットの重要性」を伝えます。これらの記事を見ていると「ダイエットすれば素敵な未来が待っている」的な印象が多いです。
また、芸能人でも激やせした方が多いですねよね。最近でいえば柳原可奈子さんでしょうか。「ポージングダイエット」という方法が注目されました。おそらく芸能人が激やせしたという広告効果は絶大だと思います。きっと、多くの方が柳原可奈子さんがお勧めする方法を試されたと思います。
しかし、ダイエットに成功した柳原可奈子さんの「ダイエット方法」にだけ注目がいくのですが、なぜそこまでしてダイエットをしなければならなかったのかをテレビの視聴者は知っていたのでしょうか。
ご存知の方も多いと思うのですが、柳原可奈子さんは「糖尿病の危険を指摘」されていたからです。普段の生活でもあまり体調がすぐれなかったということもあり、決意してダイエットを試みたのです。
メディアの発信するダイエットには要注意
メディアは何らかしらのメリットがあるから「ダイエットの方法」について取り上げるのです。視聴率、スポンサーの商品、話題がない時のネタとして。こういう理由で日本国民に「ダイエット」を煽りまくっているのです。
さいごに
私は1500人近い20~30代女性を中心に、ダイエットに関する本音の話を聞くことが出来ました。結論から言うと「ダイエットの必要性がない人が多い」ということです。
しかし、それ以上に深刻な問題があるのです。それは「筋力量不足」です。対象となる女性たちは「ダイエット」のために食事量を減らしている方が多いのです。そこに「現代の運動不足」が重なり、平均値よりも低い筋肉量が常態化してしまっているのです。
ダイエットしなきゃと思っている裏では、将来、寝たきりにつながってしまうリスクを増やしてしまっています。わたしたちは今一度、人生で一番大事な資産である「身体」を見直さなければならないと思います。
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元ジムインストラクター兼スタッフ「小川 みのる」のプロフィールはこちら

横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「高知らしさ」をライフワークにし、多くの「高知らしさ」を残すのが目標。高知市のウェブジャーナル「高知。おまちRASHISA」編集長。代表小川みのるのプロフィールはこちら