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元ジムのインストラクター兼カウンセリングを行っていた小川みのるです。過去10年で1500名以上のジム入会希望者へカウンセリングを行ってきました。その経験をふまえ、皆さんに活力あふれる体作りに必要な知識や方法をお伝えしていきたいと思います。
「ダイエット」と聞くと「食事の量を減らす」というダイエットを想像するひとが多いのではないでしょうか。よくテレビや雑誌でも「〇〇だけ食べて〇〇キロ痩せた」などという企画や実体験の記事を多くみかけます。
でも私たちは意外にも「食事の量を減らす」ことで体にどんな影響があるのか知っているひとが少ないのです。今回は、食事制限をすることでおきる体の中で起きるメカニズムについてご紹介したいと思います。
目次
食事量を減らす体のなかでは何がおこるのか
私たちは1日に3回食事をします。生きていくためには様々な栄養をとる必要がありますよね。1種類の食べ物だけ食べたら生きていけるようなシンプルな体ではないのです。
したがって、ダイエットのために「食事量」を減らすということは、体に必要な栄養素が足りなくなるということです。このように体に必要な栄養素が足りなくなった場合、体は驚くべきメカニズムで、生きていくための栄養を作り出すことができるのです。
まったく炭水化物を取らなかったらどうなる
炭水化物は体内で分解され「グルコース-ブドウ糖」になります。じつはこの「グルコース-ブドウ糖」は体のエネルギーを作り出すためのクエン酸回路や脳が使う最も大切な栄養素のひとつなのです。
エネルギーを生み出す「クエン酸回路」についてこちらの記事でわかりやすく説明しております。
もし、最も大事なエネルギー源である「グルコース」が体からなくなってしまったら大変なことになってしまいます。しかし、体は食べ物がない状態が続いても生きていけるように作られているのです。
グルコースは体内でべつの栄養素から新しくつくることができる
人間が食べるものがなく「飢餓状態」になった場合、体のなかでは驚くべき化学反応がおきるのです。その化学反応のおかげで生きていくための「グルコース」がつくられます。
したがって、私たち人間は食事をたべることができない飢餓状態になっても脳で考え、クエン酸回路でつくられたエネルギーでうごくことができるのです。ちょっと専門的になりますが、このメカニズムのことを「糖新生(とうしんせい)」といいます。
飢餓状態のときに使われる材料が、脂肪や筋肉なのです。なので、食事量を減らして体重を減らそうとしたときにそう都合よく脂肪だけが減ってくれるわけではないのです。
ちなみに体重を構成しているものは何なのか、簡単に図で紹介いたします。
見てもわかるとおり、体重はおもにこの4種類からできています。食事量を減らしても「骨や水分」に大きな変化はありません。ということは脂肪と筋肉が減るということになります。
先ほどもお話しましたが、食事量を減らして体重を減らしたいと考えるひとは「体の糖新生(とうしんせい)のメカニズム」を知らない場合がおおいのです。脂肪だけが減ってくれれば一番よいのですがそう簡単にはいかないですね。
「糖新生」により筋肉が減少しないたった1つの方法
この食事制限によりおこる「糖新生」。エネルギーをつくるために筋肉を破壊してしまう。この負のサイクルを起こさないためにできることが1つだけある。それが「食事量を極端に減らさない」ことです。
糖新生をおこさないためには体が最低限必要としている量の食事をすること。厚生労働省が目安としているカロリー摂取量はあるが、あまり気にする必要はないのです。
1日2~3食。和食を中心とした食事をすること。ただそれだけでいい。抵抗があるかたもいるかもしれないが「ごはん」も食べる。炭水化物を制限するのではなく、食べ過ぎることがないようにすることが大事です。
糖新生がおきない和食の食べ方について |
・ダイエットで成功するための「3つの食事方法」 |
食事制限だけで体重を減らすということは筋肉まで減らしてしまうことになります。ということは、食事制限でダイエットは成功しないということは何となくわかっていただけたかと思います。
さいごに:ダイエットには「運動・休養・栄養」が必要
食事量を制限するダイエットは未だ流行しています。しかし、必要な栄養が補給されないと体はどうなるのかということを知らずに無理なダイエットをするひとが多いのです。本来、ダイエットというのは体重を減らすのではなく、適正な食事をしつつ、体の「脂肪」をどのように減らしていくかということなのです。
ダイエットに必要なのは「運動・休養・栄養」この3つ。どれが欠けてもダイエットは成功しません。
無理な食事制限でダイエットをしているひとはぜひ今すぐストップしてください。筋肉が減ることによる体の不調はあなたが思うより大きいのです。ぜひ健康的に目標とする「脂肪量」を減らしていただけたら幸いと思います。
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横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「高知らしさ」をライフワークにし、多くの「高知らしさ」を残すのが目標。高知市のウェブジャーナル「高知。おまちRASHISA」編集長。代表小川みのるのプロフィールはこちら