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日本人はダイエットにとても興味があると思います。とくに女性の方は興味を持っている方が多いですね。
しかし、元ジムスタッフの私は、日本のダイエット産業がとても危険だと思っています。すでにダイエット産業とは無関係になりましたので、色々裏側のはなしなどを交えて「なぜ日本のダイエットが危険」なのかをお伝えしていきたいと思います。
目次
世界でトップレベルの小脂肪体型である日本人
日本人というのは世界と比較しても本当に肥満体型なのでしょうか。以下の表はウィキベテアからの抜粋した有名なBMI数値による世界ランキングです。OECD(経済協力開発機構)の国において、15歳以上で肥満度が一定の値を越えている人間の割合を分かりやすく図で表しています。
肥満度が断トツでトップなのはアメリカ合衆国。これはある意味納得ができます。そして、日本の順位は!なんと断トツで「痩せている」のです。このグラフを見れば日本人の体型は世界と比べても痩せているというのが一目瞭然ですね。
もう一つわかりやすい表がウィキペディアに掲載されていましたのでご紹介します。
引用:ウィキペディア
ご覧のとおり、日本(韓国も一緒)はもうガリガリですよね。日本人の平均がこれだけやせているにも関わらず、日本のメディアやダイエット産業からは「やせろ!やせろ!」と毎日のように煽られているのです。たまったもんじゃないですよね。
平均的に痩せている国「日本」はダイエット産業が儲からない
世界統計でもわかるように、日本人の平均的な体型は「やせ型」なのです。多くのひとが食事制限をしてまで脂肪や体重を落とさなければならないということはおかしなことなのです。
しかし、もし日本人がみな健康的な体型で、体重や脂肪を落とさなければならない人がごくわずかであったなら。おそらくダイエット関連の市場で商売をしている会社のほとんどが存続できていないでしょう。
とくにスポーツクラブなどのフィットネス産業は、多くの人にジムへ入会していただかないと会社として利益を出すことができません。したがって、年間で何百万円という広告費を支払い、ダイエットの重要性を訴え続けなければならないのです。
私自身の経験談をお話します。10年間スポーツクラブで勤務していましたが、毎年500万円近くを広告にあてていました。近隣の住民や通勤で駅を利用される方々へひたすら「ダイエット」を訴え続けていたのです。
10年間駅前でティッシュ配りをしていましたが、「このひとダイエットしたほうがいいだろうなー」という人はとても少なかったです。一部「この人絶対痩せなアカンやろー」と思ってティッシュ配っていました。
メタボリックシンドロームという便利な啓蒙ツールが登場!
2008年4月より「メタボ検診」がスタートしたことを覚えていますでしょうか。当時は「メタボ」という言葉が大流行しましたね。テレビでも雑誌でもとにかく「メタボ一色」だったのです。
実際、フィットネス産業も大いに沸いていました。なぜかというと、今まで自分の身体は「正常」だと思っていたひとが「メタボ」と診断されてしまうからです。そして、会社からも医療費抑制のため、なんらかしら運動することを指示されるからです。
とにかく、この「メタボ検診」を機に「ダイエット産業」はギアが変わったことは確かです。チラシ等の広告でも「メタボ」という言葉を使いまくりましたからね。
・メタボリックシンドロームとは。
腹囲(男性85センチ、女性90センチ)が基準値を越した場合、成人病の危険があるという判断基準。
「メタボ」という言葉の普及により、誤ったダイエットが広まった
メタボ検診がスタートして約10年が経過します。「メタボ」という言葉は今では知らない人がいないほど国民には浸透しました。しかし、言葉が浸透するのと同時にとても誤った認識も広がってしまいました。それは「腹囲」です。メタボ検診では「腹囲」が測定されます。腹囲が基準値を超えれば、次のステップである「成人病リスク」の診断に進みます。
したがって、日本人の多くは「腹囲」に注目をするようになりました。メディアや本なども「腹囲」「お腹をへこます」といった宣伝をより多く行うようになっていきました。
ようするに、メタボ検診がスタートし、メディア等が国民にとても訴えやすい「メタボ」というキーワードを得ることができたのです。「メタボ」という言葉はまさに「ネガティブワード」なので、「メタボ」になる可能性があるのなら、なんとかしてお腹をへっこまそうということになります。
私がよく受けていた相談で多かったのは、会社の健康診断が近づいてくると「お腹をへっこましたい」というものでした。まあ、気持ちは分かりますが、短期的にお腹をへっこましたとしても、またもとに戻るだけなのです。
メタボに便乗し、ダイエット方法や食品を売りつけまくる
ダイエット産業は、「メタボ」がブームになってくれたおかげで潤った企業も多いと思います。わたしが働いていたスポーツクラブも、業績は若干ですが改善しました。
しかし、この「メタボ」という「ネガティブワード」をきっかけに多くのダイエット方法やダイエット食品が横行しています。良い商品も悪い商品も同じような広告をしているので、見分けるのがとても難しくなっていると思います。
多くのダイエットに関する記事や書籍等を見ると「体重を減らす」「脂肪を落とす」ということにフォーカスしています。とくに「食事」によるウェイトコントロールの話しになると、「運動」のことすら触れない場合も多々あります。
なぜこのようなことになるのかというと、専門知識(運動生理学など)を深い理解していない場合が多いのです。ダイエットのブームにのり、何かひとつだけ同じことものを飲食すれば良いというものですね。
さいごに
残念ながら、多くのひとが「部分やせ」、「体重減少」などの偏ったダイエットをされているのが現状です。私自身も元ジムスタッフですので、責任を痛感しています。したがって、世界で比較しても「やせ型体質」の日本人がしなければならないことは何なのかを考えなければなりません。
次回より「日本人がしなければならない3つ+α」にしぼり紹介していきたいと思います。
①運動 日常生活やスポーツライフをより快適に過ごせるための動ける身体づくりとしての運動です。
②栄養 「消化・吸収」を考慮した食事。分かりやすくいうと「昔から日本人が食べていた食事」ということです。
③休養 精神と身体両方の休養です。精神は「瞑想、睡眠」、身体は「ストレッチやウォーキング」です。
+α目的 なぜ今よりも日々快適に過ごせる身体をつくりたいのかということ目的を持つこと。
それでは続きは次回で書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
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元ジムインストラクター兼スタッフ「小川 みのる」のプロフィールはこちら

横浜市から高知市へ35歳で移住した田舎暮らしに憧れる編集長の小川みのる(@Twitter)です。1部上場企業を退職。家族の介護の為に高知へ。「高知らしさ」をライフワークにし、多くの「高知らしさ」を残すのが目標。高知市のウェブジャーナル「高知。おまちRASHISA」編集長。代表小川みのるのプロフィールはこちら